お知らせ・ブログ
(追記記事)令和元年度第3回新規就農研修生集合研修
令和2年2月12日~13日に開催された「令和元年度第3回新規就農研修生集合研修」2日目の現地研修について、天草地区の金子アドバイザーさんよりコメントをいただきました。(コメントはこのページの一番最後に掲載しています)
「新規就農研修生集合研修」というのは、熊本県下のそれぞれの認定研修機関の研修生が一堂に会し、日頃の研修に関する取り組みや悩み、また夢実現に向けた課題等を意見交換し、自己責任感の向上や新規就農への道すじを明らかにすることを目的に実施されています。
令和元年度は8月、12月、2月に実施されました。熊本県認定研修機関の研修生になると、この「集合研修」で実践的な研修を受けられると共に、仲間づくりのキッカケにもなります。また、関係機関の人達にも、直接悩みを相談出来ますので、熊本で新規就農を考えている方は、将来新規就農研修生となられた時、是非この集合研修にご参加下さい。
【令和元年度 熊本県新規就農研修生集合研修】
●第1回 令和元年8月9日(金)13:00~17:00 熊本農大研修交流館
「気象について」講師:木之内均氏(52名(うち関係者8名))
気象を読む力、台風への備え、気温に対する心の配り方、作物の声を
聞くなど学びました。
●第2回 令和元年12月9日(月)13:00~17:00 熊本農大研修交流館
「ライフサイクルについて」講師:木之内均氏(30名(関係者3名)
人生設計を立て、これから将来必要なお金をしっかり認識し、
そのためには農業収益をどれくらいあげる必要があるのかの学び。
グループごとにディスカッションをし、研修生同士が知り合う機会に
なりました。
●第3回 令和2年2月12日(水)~13日(木)1泊2日 天草市
(27名参加(うち関係者12名))宿泊 河浦町 民宿
1日目:(1)講話:上天草市大矢野町 花きベテラン農家 野川直人氏
(2)事例発表:天草市河浦町 新規就農者 櫻田聖弥氏(きゅうり)
(3)事例発表:上天草市大矢野町 新規就農者 藤島定治氏(胡蝶蘭)
(4)グループ討議 ①新規就農認定計画での課題
②ライフプランについて ③更にここが知りたい(疑問点、不安点)
夕食懇親会
2日目:現地研修 1件目 きゅうり栽培経営体 嶋田浩二氏の農園
現地研修 2件目 ミニトマト栽培経営体 益田龍一氏の農園
世界遺産 崎津集落見学 妙見浦見学
解散
第3回集合研修の様子
2日目の現地研修先の2つの経営体について、今回、熊本県地域就農支援アドバイザー天草地区担当の金子彰彦氏よりコメントをいただきましたのでご紹介いたします。
現地研修(嶋田浩二氏) 金子アドバイザー氏のコメント
嶋田氏は、県立農大を平成2年に卒業し就農。今年で就農30年、きゅうり栽培一筋に頑張ってこられている。就農当初は施設30aで年2作型の栽培であったが、現在は施設を60aに増設し5名の雇用を入れて経営を行っている。雇用型経営の場合、一番苦心するのは雇用の安定確保であるため、年間安定して雇用が出来るよう作付け体系も工夫し、施設も夏場でも比較的換気が良い高軒高の施設を導入。従業員が働きやすい環境整備に努めている。
また、品種もこれまで色々返還したが、現在は埼玉原種育成会の品種を導入し、整技方法もこれまでの摘心栽培から更新つる下し栽培に変更している。この方法に変更したことにより安定した着果で株疲れが出にくく、着果位置も上部に一定するため作業効率も上がり従業員受けも良いとの事。
嶋田さんは、新規就農者に「まず作物の性質を知ることが大事。(品種や作型天候により生育は大きく変わる。)疑問に感じたことは、なんでも指導員や先輩方に聞く事」と言っておられた。
現地研修(益田龍一氏) (金子アドバイザーのコメント)
益田氏は、県立農大在学中に父が病気に倒れたため農大は途中で退学し、家業のミニトマト栽培に従事され、今年で就農6年目。現在は姉とパート従業員数名で約30aのミニトマトと夏秋きゅうり20aを栽培している。
農業は奥が深く、天候で大きく作業段取りが狂うこともあり、まだまだ試行錯誤の状況であるが、楽しみながら篤農家への道を歩んでおられる。
「熊本県地域就農支援アドバイザー」さんは、熊本県の地区ごとに11名配置し、新規就農者の指導や相談、新規就農を目指す方に対してのアドバイスを行っています。連絡先は熊本県の各振興局ですが、9月12日熊本城ホールで開催される就農相談会にも参加されます。是非、9月12日の相談会にご参加下さい。