阿蘇市一の宮町鰐川 雄太さん
- 就農年
- 2011年3月
- 主な作目等
- 夏秋トマト(施設野菜)/米(米)
- 農業従事者
- 本人・妻
もともと農業に興味はあったが、大半の方から「他県非農家の人間は無理」と言われ、半ば諦めていた。そんな状況の中、研修先の斉藤さんから「要点を押さえた農業を、言われた通りにやれば、必ず成功する」との言葉に衝撃を受け、就農を決意した。
研修の状況
JA中央会事業のインターン研修生として、平成22年8月から師匠である斉藤信幸さんのところで6か月研修を受けさせていただいた。夏秋トマト作の途中からの研修であったため、トマトの定植等の作業は経験しないまま、翌年3月就農。
就農への取り組み
農地は斉藤さんに探していただき借入、機械も斉藤さんにお借りして夏秋トマト栽培をスタート。
資金に関しては、1年目は就農施設等資金と経営体育成支援事業を利用し、2年目は初年度に得た収益をハウス資材購入に充て、3年目はくまもと稼げる園芸産地育成対策事業を利用して単棟ハウスを導入。
栽培面積に関しては1年目16a、2年目21a、3年目で31aまで拡大しており、5年目は中古資材を使用し、38aまで規模を拡大する予定。
経営の特徴
農業は事業なので、安定した収量を確保するためには、高い技術力を習得することを目指している。きちんと利益を出し、所得税を納めることができるような経営を実践している。
農業への思い
この世界は一から十まで全部自分の責任。頑張っても怠けてもすべて自分に返ってくる。その分かりやすさがいい。
就農して苦労したこと
師匠の言われた通りにやってきただけで、苦労という苦労はない。
新規就農を目指す人へのアドバイス
事業主として成功したいのであれば、実際に成功している人の元へ行き、その人の 考え方、生き方、価値観等を学ぶことが一番早い。分からない世界に入ろうしているのだから、何をしていいか分からず、不安なのは当たり前。その中であえて一歩踏み出すことができるかどうかが、思いを実現できるかの分かれ目ではないだろうか。