熊本市小渕 政明さん
- 就農年
- 2016年1月
- 主な作目等
- こまつな(露地野菜)/ぶどう(果樹)
- 農業従事者
- 本人
前職に警備員をしていた時に、冬は寒く夏は暑かったので、商店街にジューススタンドを建て、そのジュースを作るのに農家さんと仕入れの為に直接会う機会があり、農業をしたいと思うようになりました。 妻からは、農業をすることに対して「しょんなかたい!(し様が無い)」と言われました。妻の祖父が農家で父親は農業をしていなかったので嫁の両親からは反対されたが、妻が間に入ってくれ了解をえて義父からも 「しょんなかたい!」と言われました。
就農地と現在の経営概要について
畑は旭志と植木の2つで通い農業をしています。旭志にぶどう50a、春先に植え付けをするので2、3年後に収穫になり、植木の方は昨年、小松菜を栽培しましたが、出来ればイチゴもしたいと思っています。また、農業法人を設立して、菊池市と熊本市で認定新規就農者になっています。
農業の技術習得について、習得場所はどのように探したのか
ジューススタンドの関係で知り合った農家さんから直接2年間レタス、トウモロコシ、みかんを教えてもらっていましたが、レタスだけではだめだと思い直して、27年4月に熊本県農業大学新規就農支援研修に基礎を勉強したいと思い、プロ経営者養成コースに入りました。実は、1年前に申し込みましたが、多かったため、1年延びて研修を受ける事になりました。
農地及・施設・資金の確保
植木町の40aは旧来の知り合いから借りて、残りは農業公社の農地中間管理事業を利用して50a借りられました。これは、多くの知り合いを作ることで農地を取得できました。ブドウと小松菜を作っていて、新規就農にあたって一番大変だったのは農地の確保、資金調達、農業機械の導入でした。そこで、知り合いに聞いて回って一つ一つクリアにしていきました。
資金に関しては、出来るだけ自己資金でやって、機械は近所に借りてやっています。将来的には、機械も購入する予定ですが、借りられる時は出来るだけ借りています。
販売について
販売に関しては、とった畑の横で販売して売り切ってしまう、直販を考えています。自分でのインターネットでの販売も考えています。作る作目によって売り方は変えても良いのではないか、と思っています。
今後の目標について
有機の転作は勿論、自分が死ぬまでに何回出来るか?を考えて早めに学んで早めに手を打って、早めに試す、の繰り返しだと思います。 後、嫁に「しょんなかたい、で良かった」と言ってもらいたいです。
新規就農を目指す人へのアドバイス
分かっていることで、地域とその地域の人との繋がりが必要で大切だ、ということです。 始めたいと思ったことを口に出して相手に伝える事、自分は、踏み切る時に「農業を始める」ではなく、「農業を辞めない」事を先に決めてやりました。
後、相談をすることは大切です。それから研修で出会った仲間と手伝いあったりしたので研修は良いと思います。