平成30年度 第2回セミナー講師

荒尾市木山 稔朗さん

就農年
2009年
主な作目等
ナス(施設野菜)/キュウリ(施設野菜)
農業従事者
本人・母

前職は、会社員。固定給料より農業が儲かると思い農業を始めた。 元々、叔父が農家(イチゴとミニトマト)で手伝いをしていたので農業経験はあったし、母の実家に農地があったこともあり、露地野菜を作ろうと思いました。

木山 稔朗さんの写真

就農地と現在の経営概要について

荒尾市で就農9年目です。主な作目はハウスナス90a、露地ナス20a、その他に玉ネギ、ニンニク、ジャンボニンニクを作っています。

農業を始めようと思った動機と就農前の情報収集について

前職は、会社員でしたが固定給料より農業が儲かると思い農業を始めました。 21才の頃から野菜作りを始め、就農するための相談窓口をネットで検索し、農業普及・振興課で相談しました。

農地の取得・ハウス施設や農業機械、農舎等の資金の確保、調達について

親は農家ではなかったのですが、荒尾市に祖母の農地と耕作放棄地を借りました。施設については、知り合いの伝手で中古ハウスを見つけ、自分で解体、移設してハウスの部品80万円程度に抑えて農業を始めました。その後、最初に就農相談した翌年(平成21年3月)には各種支援制度を受けるために認定新規就農者となり、無利子で借りられる青年等就農資金を活用して耐候性ハウスを1,700万円で設立しました。最近では、農協で紹介された事業を利用して中古ハウスの借用や移設で面積を拡大しています。

今の作目を決めた理由は?

当初、施設(ハウス等)が無かったので、「露地野菜を作る」と、考えたらナスになりました。ナスは難しいが、収量的には上がります。

農業技術は何処で?

最初は、叔父が農家だったので、ハウスの組み立て、ダクト設置からハウス栽培等を教えて貰いながら独学でも本を読んで勉強しました。就農して農業協同組合(以下、農協という)を利用するようになってからは、農協の営農指導員の方に色々質問して、教えてもらいました。
また、以前は玉名市に住んでいましたが、農地があった荒尾市に引っ越してきた当初は、知り合いもいなかったので、相談する相手がいなかったので苦労しました。現在は知り合いも増えて相談できる相手もたくさん出来ました。

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販売について

就農前は個人販売を考えていましたが、販売方法やルートを知らないため、農協出荷を選びました。また、農協に出荷することで安定した価格と選別や箱詰めもしないで出荷出来きることです。
手数料はかかりますが、他の時間が出来たことが良かったです。ナス以外は個人販売をしています。

今後の目標について

法人化を実現、6次産業化をやりたいと考えています。

新規就農を目指す人へのアドバイス

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サラリーマンの時より自由度はありますが、時間管理が必要になり大変です。でも、収入面ではプラスになりました。スタートにはお金をかけずに低コストで常に情報を集め必要な制度、事業を使うことが大切です。 また、作目を考える時には、出荷先の情報(どういう品種を扱っているか、など)も収集してから始めるようにした方が無駄やコストがかかりません。